寅次郎の銅像は長沼守敬作で、田川市川宮の法光寺にありました。戦時中の金属供出令で無くなったものと思われていましたが、親族の方が首から上の部分だけを保存していました。その頭部が、田川市石炭・歴史博物館に寄贈され保管されていることが分かり、新聞で報道されました。法光寺には台座が残されており、現在は親鸞聖人像が立っています。
久良知寅次郎像の頭部と肖像写真 提供:田川市石炭・歴史博物館 |
参考文献
阿部正紀(2013)「久良知寅次郎像のこと」『郷土田川』48,田川郷土研究会.
筑豊石炭礦業史年表編纂委員会(1973)『筑豊石炭礦業史年表』田川郷土研究会,西日本文化協会.
中山主膳(1959)「久良知重敏翁の実歴談」『門司郷土叢書』門司市立図書館.
地図
『鑛山借区圖』明治18(1885)年 工部省鉱山課.
『筑豊煤田地圖(筑豊炭礦誌)』明治26(1893)年製図 明治31(1898)年発行 中村近古堂.
『小倉3号「後藤寺」』明治33(1900)年測量 明治36(1903)年発行 大日本帝国陸地測量部.
『筑豊炭山位置略圖(筑豊石炭鑛業要覧)』明治43(1910)年 筑豊石炭鑛業組合事務所.