平成23(2011)年5月、自らの体験をもとに明治・大正から昭和初期にかけての筑豊炭田の姿を、驚くべき正確さと緻密さで克明に描いた炭坑記録画(墨画306点・水彩画279点)及び日記等記録文書697点が、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産(世界の記憶)に国内初で登録されました。炭坑記録画「舟頭と陸蒸気」は、明治期の石炭輸送が水運から鉄道へ変わっていく時期の炭坑や炭鉱事故の様子を想像することができる興味深いものです。
山本作兵衛 撮影:橋本正勝氏 |
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表紙「昔のヤマ人」山本作兵衛 |
「舟頭と陸蒸気」 山本作兵衛 |
©Yamamoto Family 田川市石炭・歴史博物館所蔵 |
参考文献
山本作兵衛(2013)『筑豊炭坑絵物語』岩波書店