『新・田川紀行』刊行にあたって ―田川広域観光協会設立十周年記念によせて―

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一般社団法人 田川広域観光協会 名誉会長 佐渡文夫

 この度、田川広域観光協会が創立十周年を迎えたことに、心から感謝とお礼を申し上げます。

 八市町村の理事の皆様、田川広域観光協会を構成する団体関係者の皆様におかれましては、平成二十四年の発足以来、長きにわたり観光・歴史・文化活動のご支援に努められ、田川地域の観光振興をとおして田川地域の活性化に並々ならぬご尽力をいただいてきたことにお礼を申し上げます。

 本協会はこれまで様々な取組を通して、田川地区内外の方々が気軽に歴史文化に親しむ機会を充実させてきました。これまで、田川地域活性化の充実発展の一端を担ってこれたのも、ひとえに関係者の皆様のご協力があればこそと、深甚なる敬意と感謝の意を表する次第であります。

 田川地域は古来より豊かな自然に恵まれ、母なる遠賀川水系にはぐくまれ古代・中世・近世と霊峰英彦山や香春岳を中心に歴史と文化の薫るまちとして発展してきました。そして、明治以降は炭都として日本の近代化の原動力となり、さらには我が国の戦後復興に大きく寄与してまいりました。

 私たちは、先人の労苦と努力のお蔭で、今日の繁栄した社会の中で生活できることに深く感謝するとともに、こうした長年の歴史の積み重ねの中で醸成されてきた貴重な歴史や文化を後世に語り伝えていくことが強く求められていると考えております。

 この読本の発刊を契機に今後の田川地域の活性化に資することを願い、お礼のことばといたします。

令和五年三月吉日