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(三)宝積寺台地

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 この台地は氏家町の勝山を起点として町の西部に分布する。南流する鬼怒川の東岸沿いに、中阿久津、宝積寺を通り、宇都宮市、芳賀町、真岡市を経て茨城県下館市まで続いている。
 標高は勝山で一六五メートル、阿久津中学校付近で一六〇メートル、石神で一五五メートル、宇都宮市道場宿では一二五メートルと南に行くにしたがって低くなっている。
 宝積寺台地上にはかなり大きな平坦面があり、市街地の中心部や宮内庁御料牧場などがある。一方谷底平野も発達し、特に大きなものは芳賀町下高根沢付近から北西方向に延びるもので、幅一〇〇~二〇〇メートル、長さ一〇キロ以上に及び、その最奥部は鷺ノ谷から光陽台に達している。
 宝積寺台地の東縁・西縁ともにはっきりとした崖になっており、下位の台地や低地との比高差は約二七メートルある。
 

5図 宝積寺台地(西根)(近景は石末台地)