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(四)低台地

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 宝積寺台地より一段低い台地が、町中央部の沖積低地を挟んでその東側と西側に見られる。
 ①東側の喜連川丘陵に沿って分布する台地を氏家・仁井田台地と呼ぶ。
 この台地は氏家町蒲須坂から連続し、伏久、平田東部、太田、寺渡戸、栗ケ島に見られ、下位の低地との比高差は一~一・五メートル程度あるが、南部に行くにしたがって比高差は小さくなり、さらに県営の圃場整備事業が進められて沖積低地との区別はいっそう困難になっている。
 ②宝積寺台地の東側に見られる台地は石末台地と呼び、宝積寺台地の東縁に沿って、大谷の天沼西部、石末の笹原西部、西原、前原、上高根沢にかけて分布する。下位の低地との比高差は、石末の赤堀付近から上高根沢の金井神社、西根、大龍内に至る地域では〇・五~一・五メートルとわずかな段差が見られるが、他の地域では県営の圃場整備事業によって平坦化し段差は認められない。

6図 氏家・仁井田台地(文挟)(遠景は喜連川丘陵)(近景は五行川低地)

 

7図 氏家・仁井田台地(平田)(近景は五行川低地)

 

8図 石末台地(西根)(遠景は宝積寺台地、近景は五行川低地)