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〔根本ローム層〕

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 このローム層は喜連川丘陵の地域にのみ見られ、地層の厚さ約一〇メートルの粘土化の進んだローム層である。地層の堆積順序などから宇都宮丘陵の戸祭ローム層に対比されるものと考えられる。
 最上部のロームの部分には風化の進んだ黒色帯があり、亀裂が発達している。
 中間部には厚さ六〇センチと二メートルの二枚の黒色帯があり、粘土化が進んでいる。この黒色帯を乾燥させると、表面に白色の粘土鉱物が付着するのが見られる。
 下部のローム層はいっそう粘土化が進んでいるのが観察できる。