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(二)宝積寺台地

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 河川部分はその後も陸上の氾濫原の状態にあって、ここに県北西部の山地から流されてきた河川の堆積物が累積していた。この時期の堆積物が宝積寺段丘礫層であり、宝積寺台地面がつくられてきた。
 なお、宝積寺段丘礫層堆積の末期には関東平野全域が陸上となり、現在の関東平野の原形がつくられたものと考えられている。
 宝積寺台地面が形成された頃、高原火山や日光火山群の大噴火があり、その火山灰がこの台地と喜連川丘陵に約一二メートルの厚さで堆積した(宝積寺ローム層の堆積)。