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四 冬(一二月~二月)

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 一二月になるとシベリア気団はさらに発達をし、日本をおおい続けて晴天が連続する。月間の晴天は二二日を記録し、日照時間は二〇〇時間前後となっている。放射冷却による夜間の冷えこみも一段と厳しくなり、冬日は一月の二七日を最高に、他の月も二〇日をこえている。
 降水量は冬の三か月で一二
〇ミリにも達せず、他の季節の一か月の雨量にも及ばない。雪の降る日は平均して三日程度で、積雪量は総計で三〇センチ程度である。降霜はこの期間ほとんど毎日見られる。
 八月を頂点として、その後下がり続けた気温は一月の下旬に最低となり、それが二月始めまで続いて以後上昇を開始する。なお、年間の気温の変化を見てみると、平均・最高・最低気温のいずれもが一月が最低で、次いで二月・一二月の順になっている。過去一〇年間の中で記録した最も低い最低気温は、平成二年二月二日の零下一二・三度である。二月も下旬になると寒い日も長くは続かなくなり、「三寒四温」の言葉のように一雨ごとに暖かくなってくる。この時期に発達した低気圧が日本海を通過すると、強い南風が吹いて春への足並みを早めることになる。この風がいわゆる「春一番」で、今までで最も早いのが昭和六三年の二月五日、最も遅いのが平成七年の三月一七日で、概して二月の中旬に吹くことが多い。この風が二、三度吹いてくると高根沢にも暖かい春がやってくる。
 
最近の主な気象災害
発生年月日災害の種類
昭和六三年七~九月異常気象
平成元年四・二九晩霜
五・三〇降ひょう
八・六台風一三号の風雨
  二年二・一雪害
三~四月異常低温
四・三〇強風
九・一九台風一九号の風雨
七~九月異常高温
一〇・二六降ひょう
  三年五・三~六晩霜
八・二〇台風一一号の豪雨
八~一〇月台風および長雨害
  四年五・一一晩霜
五・二〇降ひょう
  五年八・二七台風一一号の風雨
九・三台風一三号の風雨
七~九月異常気象(低温・日照不足等)
  六年一〇・二八台風二六号の風雨
七~九月異常気象