降水量は冬の三か月で一二
〇ミリにも達せず、他の季節の一か月の雨量にも及ばない。雪の降る日は平均して三日程度で、積雪量は総計で三〇センチ程度である。降霜はこの期間ほとんど毎日見られる。
八月を頂点として、その後下がり続けた気温は一月の下旬に最低となり、それが二月始めまで続いて以後上昇を開始する。なお、年間の気温の変化を見てみると、平均・最高・最低気温のいずれもが一月が最低で、次いで二月・一二月の順になっている。過去一〇年間の中で記録した最も低い最低気温は、平成二年二月二日の零下一二・三度である。二月も下旬になると寒い日も長くは続かなくなり、「三寒四温」の言葉のように一雨ごとに暖かくなってくる。この時期に発達した低気圧が日本海を通過すると、強い南風が吹いて春への足並みを早めることになる。この風がいわゆる「春一番」で、今までで最も早いのが昭和六三年の二月五日、最も遅いのが平成七年の三月一七日で、概して二月の中旬に吹くことが多い。この風が二、三度吹いてくると高根沢にも暖かい春がやってくる。
最近の主な気象災害
発生年月日 | 災害の種類 | |
昭和六三年 | 七~九月 | 異常気象 |
平成元年 | 四・二九 | 晩霜 |
五・三〇 | 降ひょう | |
八・六 | 台風一三号の風雨 | |
二年 | 二・一 | 雪害 |
三~四月 | 異常低温 | |
四・三〇 | 強風 | |
九・一九 | 台風一九号の風雨 | |
七~九月 | 異常高温 | |
一〇・二六 | 降ひょう | |
三年 | 五・三~六 | 晩霜 |
八・二〇 | 台風一一号の豪雨 | |
八~一〇月 | 台風および長雨害 | |
四年 | 五・一一 | 晩霜 |
五・二〇 | 降ひょう | |
五年 | 八・二七 | 台風一一号の風雨 |
九・三 | 台風一三号の風雨 | |
七~九月 | 異常気象(低温・日照不足等) | |
六年 | 一〇・二八 | 台風二六号の風雨 |
七~九月 | 異常気象 |