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町の花アヤメ

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33図 アヤメ

 古くから文学その他によく現れてくる花で、昔からその高尚な色、優雅な姿で親しまれている。
 最近は野生のものはなかなか見ることができなくなった減少しつつある植物の一種である。
 アヤメによく似ていて間違われるものにカキツバタやハナショウブがあるが、アヤメは乾燥地に自生し水辺や湿地には自生しない。大きく垂れ下がる三枚の外花被(花弁のようにみえる)の基の部分が黄色く、そこに褐色の網目状(虎斑)の模様がはいるので簡単に区別できる。花は一日でしぼんでしまう一日花である。白色の花もある。