35図 クスノキ
大谷・阿久津光雄家屋敷森のスギ林、竹林に囲まれていて目立だないが樹高三〇メートル。
地表から約三メートルのところで双幹となり更に枝分かれを重ね、直径三〇センチ程の太い枝が八本四方に広がっている。目通周囲四・二メートル。根回り五・三メートルの大樹で、枝は北側ヘ一五・五メートル。南側へ一六メートル。東側へ一六メートル。西側へ一二メートル。根元付近にはツゲ科のフッキソウとモクレン科のサネカズラが群生している。クスノキは南方系の植物でありこのように北限に近い所での大木は珍らしい。樹勢もよく春には若葉の緑色が特に美しい。推定樹令二五〇年。平成二年三月三〇日。高根沢町指定文化財第一五号(天然記念物)。