一番短い和名の植物は、イグサ科のイでこれは一字である。この植物は町内の湿地や休耕田などの湿った所によく見られる。草丈二〇乃至七〇センチくらいで葉は目立ちません。竹ひごが束になったような緑色の茎が立ち上がってその上部の方に穂のような地味な花をつける。
むかし、灯火用の芯をこれから作ったのでトウシンソウともいう。畳表を作るイグサはイの栽培品種で草丈が一・五メートルくらいまで伸びる。
和名で二字のもの、三字のものといくつぐらいまであるか調べてみるのも面白いでしょう。
38図 リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ(アマモ)
39図 イグサ科・イ
参考・引用文献
福田晴夫他(一九八四)『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅲ)』保育社
環境庁(一九八一)第二回自然環境保全基礎調査『栃木県動植物分布図』環境庁
環境庁(一九八七)第三回自然環境保全基礎調査『河川調査報告書 関東版』環境庁
環境庁自然保護局野生生物課編(一九九一)『我が国の絶滅のおそれのある野生動物―レッドデータブック(無脊椎動物編)―』(財)自然環境研究センター
栃木県トンボ誌編纂委員会(一九六九)『栃木県のトンボ(インセクトVol.20№1)』昆虫愛好会
栃木県の蝶編纂委員会編(一九七五)『栃木県の蝶』昆虫愛好会
栃木県の動物と植物編纂委員会編(一九七二)『栃木県の動物と植物』下野新聞社
栃木県林務観光部林政課(一九八四)『栃木県の野鳥』栃木県林務観光部林政課