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御料牧場のしごと

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 移転については、四四年八月から九月にかけて行われ、九月一〇日政令により下総御料牧場を廃止し、御料牧場と改称した。そして、翌年の三月二七日開場式が挙行された。以後、皇室の用に供する家畜の飼育管理、飼料作物の生産調整、畜産物の処理加工、蔬菜の栽培とともに、国内外からの優秀な家畜の導入により、生産品の品質向上が図られていった。
 そして、六二年五月三日下総御料牧場時代から数えて起業一〇〇年の式典が常陸宮・同妃両殿下を迎え、盛大に行われた。
 平成三年の業務内容をみると、馬四二頭・乳牛三〇頭・綿羊四二頭・豚八七頭・鶏一、三〇九羽・日本キジ七六羽を育てている。
 そして、畜産課の業務として、①乗馬・ばん馬の生産育成 ②牛乳・乳製品の生産加工 ③羊肉の生産 ④豚肉及び肉加工品の生産加工 ⑤鶏卵・食鳥の生産等が行われている。また、農産課においては、①飼料作物の生産 ②蔬菜の栽培 ③庭園・樹林地の管理造成の業務を担当している。さらに、皇室の接伴場として、在日外交官等の接待に使用されている。

図7 御料牧場の放牧風景