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木の葉さらい

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 苗を育てるための堆肥となる木の葉は、雑木の葉が落ち農作業が一段落する一一月下旬から一二月頃にかけて、一家総出でまた隣近所同士で山に入り集めた。
 たばこ栽培に使われる苗床用の木の葉は、東部地域の丘陵地帯の雑木か、自分の家の山で調達する家が多かった。家に雑木山がない場合は、隣の南那須町福岡や八ケ代あたりに、料金を払ってさらいに行った。山からさらって来た木の葉は、納屋か庭などに積んで置いた。