ビューア該当ページ

地形と土壌

89 ~ 90 / 766ページ
 梨の畑をナシハタ(梨畑)といい、梨栽培の土地の条件は、湿気のない排水の良いところで、霜害に合いにくい所が良いとされた。このため、台地や丘陵地が良く、その点で台新田など高根沢町東部地域の丘陵地は、条件的にも良く、霜害に対しても晩霜にも遭いにくい地域であった。ただ、霜害に遭いそうな時は薪を燃やして霜の害を防いだ。家によっては、馬頭まで薪を買いに行ったという。後には、古タイヤを燃やしたこともあった。また、梨に適した土壌は黒ボクといわれる腐食土壌が良いとされ、土壌的には適していた。

図56 梨畑(中柏崎)