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タマスグリと袋かけ

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 摘果をタマスグリともいい、大粒種で一房二五~三〇粒程度、普通種で五〇粒にするため、良くない実から摘果鋏で取って行く。摘果が終わった順から現在では袋かけを行うが、当時は袋かけはしなかったという。また、袋かけをしなかった頃は、スカシバの幼虫が出て、七月中旬にボルドー液に三~四回浸した。なお、一般に八月中旬で成長が止るものであるが、この地域では秋まで芽が伸びるためメドメ(芽止め)または芽掻きが行なわれた。