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収穫と出荷

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 八月も中旬の頃になると、いよいよ収穫の時期を迎える。剪定鋏で丁寧に房を切って行き、野菜カゴに入れてテーラーで運んだ。一般には一平方メートルに五房付くのが良いとされたが、七房程度は付けたものである。ただ、房が多くなると色が薄くなることがあった。
 ぶどう組合の集荷場で検査した後、高根沢農協へ出荷した。昭和三〇年代の五、六年間は四キログラム詰めの木箱で出荷したが、昭和四〇年頃からはダンボール箱となった。
 なお、現在は出荷せずに各農家が観光ぶどう園を経営し、そこで売り切っているという。

図58 たわわに実るぶどう(上高根沢 大野家)


図59 観光ぶどう園での販売(上高根沢 大野家)