ご飯に味噌汁、それに漬物が食事のごく基本の形であった。一日の食事は朝・昼・晩と三回で、朝と昼の間と、昼と晩の間にコジハンというお茶休みをとった。朝食のことはアサメシ(朝飯)といい、農家では朝起きて、馬の餌やりなど一仕事してから朝飯をとった。朝飯の時間は、夏は午前五時半から六時頃、冬は午前六時から六時半頃だった。昼食はヒルメシ(昼飯)といい、一二時頃食べた。昼飯は朝の残りなどで簡単に済ませることが多く、朝飯のときに昼の分の飯と味噌汁を作っておいたものであった。夕食はバンメシ(晩飯)といった。晩飯の時間は、夏は午後七時頃から八時頃、冬は午後六時頃から六時半頃であった。