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白米飯

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 米は大変貴重な食べものであり、白いご飯はハレの日のごちそうであった。うるち米を炊いたご飯は、現在では普段の主食とされているが、日本人が白米飯を食べるようになったのは、そう古いことではなく、戦時中の配給制度により米が広く行き渡るようになってからであるといわれている。
 白米飯を食べることができたのは、正月、一月二〇日と一〇月二〇日のエビスッコ、節分、節句、田植え、盆、彼岸、冬至などの年中行事で、そのほか、結婚式、葬式、法事など特別なときであった。なお、白米飯をコメノメシともいった。