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目次
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第二章 着物・食べ物・住い
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第二節 食べ物
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三 調味料と嗜好品
酢と油
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酢は瓶入りのものを購入した。酢は、酢の物や鮨飯、五目鮨など、ハレの料理に用いられた。油は、購入する場合と、原料を用意し、専門の油屋に搾ってもらう場合があった。亀梨の人は、仁井田の油屋から一斗缶で購入したという。酒屋や米屋でも購入でき、電話で注文し配達してもらうこともできた。油は菜種油が多く、ゴマやカヤの実からも油を搾った。太田の農家では、五月に刈り取った菜種を一年間使う分として搾り屋に頼み六月頃搾ってもらったという。油は天ぷらや炒め物、けんちん汁などの料理に使われた。