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目次
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第二章 着物・食べ物・住い
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第二節 食べ物
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四 保存食
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(二)乾燥食品
イナゴの佃煮
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秋、稲刈り前になると、田んぼで捕ったイナゴを佃煮にした。イナゴ捕りは子供の仕事で、学校に行く前に捕ったものだった。捕ったイナゴは手拭いを二本縫い合わせた袋に入れ、袋がいっぱいになると、風呂敷に包んで背負った。イナゴは茹でてから天日で充分乾燥させ、羽根や足を取り除いて調理する。乾燥した状態で保存することもできた。イナゴは、鍋で水少々と砂糖醤油で水気がなくなるまでじっくりと煮詰め、焦げないように乾煎りした。
図37 イナゴ捕り(大谷 阿久津次大氏提供)