暮市は、仁井田が一二月二二日・宝積寺が一二月二三日・氏家が一二月二四日と続き、宝積寺ではゴボウ市とも言われ、周りの農家の人たちが自家で作った野菜を売ったものである。暮市は青年団が仕切り、露天商の親分とともに露天の所場代を集めて廻り、その一部を青年団の活動資金に当てた。道路使用許可は青年団がとった。初市は、宝積寺が一月四日・仁井田が一月五日に開催されるがそれほど古い市ではなく、露天商が出る程度である。暮市も初市も宝積寺駅の西町・東町の通りを使って行われ、町内の人も近隣の農家の人たちにも楽しみの一つであった。
図14 暮市(宝積寺)