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第四章 ムラの暮しとイエの暮し
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第一節 ムラの暮し
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二 ムラ役
〔ムラ役〕
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ムラは各イエによって構成され、その運営母胎は各イエの代表者である家長たちである。そして家長たちの中から選出されたムラ役がいて、ムラは機能する。
ムラ役は、もともと草分けとか江戸時代名主をしていた、あるいは大地主などといった有力者がムラ人たちの暗黙の了解のもとなったものである。戦後、民主主義が次第に浸透すると、高根沢町でも昭和三〇年代以降は、ムラ役を順番制や合議制で選出するようになった。