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鎮守社の役職

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 ムラには、今まで述べてきたようなムラの日常生活を取り仕切り、役場との連絡調整にあたる役職の他に鎮守社の祭祀にあたる役職がある。これをソウダイ(総代)といい、神社総代とか氏子総代ともいう。ブラクあるいは班より選出され、その総代の互選により総代長がさらに選出される。総代は神社の管理、あるいは神主との連絡調整にあたり、祭り当番とともに祭りの準備を行い執行する。なお、前述したように中阿久津では現在、ムラ構成は中東と中西とからなっているが、鎮守社の星宮神社と天満宮の祭祀は、従来の中阿久津のムラ構成、つまり中台を含めて行っている。総代はそれぞれ各班より選出され、総計一一人からなり、その中から互選で総代長が選出される。
 太田の津島神社の場合は現在、各班から一人ずつ選出した氏子総代が合計一四人おり、任期は三年となっている。そして総代の中から互選で、氏子総代長、副長、責任役員がそれぞれ選出される。