結婚式およびその後の披露宴を含めてゴシュウギ(御祝儀)という。御祝儀の手伝いも葬式同様にブラクないしは班単位で行った。ただし、男性の場合は組内として振舞いに呼ばれ、女性のみが手伝いに参加する。女性の仕事の内容は、振舞いの準備と接待などである。戦後になると、宝積寺からやってきた仕出し屋が料理を作り、手伝いの女性は膳の運び役と接待役とになった。こうした女性たちの手伝いに対して当家では、翌日、ゴタイギブルマイ(御大儀振舞い)と称して御馳走を振舞った。この時は、若嫁も自ら接待役にまわった。
御祝儀における手伝い