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田植えの手伝い

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 田植えの手伝いは、ヨイドリと称する相互扶助の形を取るのが一般的であるが、何らかの理由でハンゲ(半夏生、半夏の略・夏至から数えて一一日目)過ぎても田植えが終らないイエがあると、隣り近所では依頼をされなくても田植えの手伝いをした。それは「半夏過ぎるとミッツブずつ減る」といわれるように、半夏を過ぎると苗が育ちすぎて分株が進まず、稲の実りが悪くなることと、もう一つは、大字の中で一軒でも田植えが終らないイエがあると、大サナブリ(田植え終了の祝い・休みとなる)とならなかったからである。