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葬式

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 遠い親戚や組内の場合は、香典のみを包むことが多い。故人に関係深い親戚、例えば親が亡くなった場合は、子供や嫁の実家ほど香典も高額となり、その他に旗や花輪を贈った。近年は旗を上げるイエはめっきり少なく、代って盛り籠や生花を贈ることが多い。
 香典返しは昭和三〇年頃までは、「葬式饅頭」と称し焼き饅頭を用いた。その後、饅頭に代って敷布やタオル、お茶、海苔などのいずれかと酒の小びんをつける場合が多くなった。また、旗が上がった際には、子供や孫、兄弟、嫁の実家あるいは組内の女たちに少しずつ分け、もらった女たちはそれを半纏などの裏地に用いた。