白鬚神社は宝積寺の鎮守で、宝積寺上組・中組・下組で祭る。江戸時代は白鬚大明神と呼ばれ、神宮寺が別当であった。祭神は、表筒男命・中筒男命・底筒男命とも猿田彦命ともいわれたが、昭和五四年に猿田彦命を主祭神とし、他の三神を配神とした。祭日は旧暦九月二九日だったが、現在では一〇月末の日曜日に行っている。白鬚神社は正和二年(一三一三)に創建されたといわれる。たびたび洪水にあい、寛文一三年(一六七三)に現在地に仮殿を建て、元禄五年(一六九二)に本殿を建立したという。境内には八坂神社・琴平神社がある。旧暦六月一五日から一七日に天王祭をおこなったが、現在では七月二〇日過ぎの日曜日に行っている。
図5 白鬚神社(宝積寺)