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八幡宮(石末)

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 八幡宮は石末宿・笹原・向原の鎮守である。貞和四年(一三四八)に野沢若狭守が阿久津城を築いた時に、守護神として三の丸の南方に八幡宮を、北方に浅間神社を祭ったといわれる。この地は石居といわれ、石居城ともいった。寛文年間(一六六一~一六七三)以降の新田開発で、笹原新田・向原新田が成立し、笹原では石末の八幡宮の分霊を勧請して八幡宮を祭った。これらの別当は大聖寺であった。向原では明治一〇年になって八幡宮を祭ったが、大正一〇年に笹原と向原の八幡宮を石末の八幡宮に合祀した。