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宝積寺東町・天神坂の夏祭り

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 宝積寺東町の中区・南区・北区と石末の天神坂では、学校が夏休みになった直後の七月下旬の土曜日・日曜日に御輿の渡御と屋台の巡行を行う夏祭りを行っている。それぞれの区では、区の公民館が主催して夏祭り実行委員会を組織している。本来は天王祭であったが、御輿渡御と屋台の巡行を中心行事として、区ごとに露店やステージを設けて多くの住民が参加できる夏祭りとして運営されている。
 中区では、七月中・下旬の金曜日・土曜日・日曜日の三日間に夏祭りを行う。祭りの一週間前に、区の境に四方固めの竹を立てて注連縄を張る。中区の屋台は大正三年に購入したものである。
 金曜日は前夜祭で、午後六時から南通りを歩行者天国にして、露店とステージを設けカラオケ大会を行う。土曜日は、朝に白倉稲荷神社でお祓いを行い、午前九時から午前中は屋台が巡行し、子供御輿が渡御する。午後三時に阿久津小学校の金管楽器バンドが中区通りをパレードする。午後五時三〇分からは屋台が巡行し、大人の男御輿・女御輿と子供御輿が渡御する。男御輿が会所を出ると、天神坂の屋台と合流し、中区と天神坂の屋台が中区通りを行き来してお囃子を競演する。午後六時三〇分からは屋台が巡行して女御輿と子供御輿が渡御し、中区通りを天神坂まで往復する。日曜日は、午前九時に屋台が出発し、中区内を一巡してスーパーマーケットの駐車場に行く。そこでは中区・北区・南区・天神坂の四つの屋台が集まってお囃子を競演する。はじめにそれぞれのお囃子が順に単独で演奏し、次に四区のお囃子が同時に演奏して競うブッツケが行われる。これを駅東四区合同夏祭りともいう。屋台は一二時に会所に戻り終了となる。
 南区では七月中・下旬の土曜日・日曜日に、栃木銀行宝積寺支店駐車場を会所にして夏祭りを行い、会所には模擬店とステージが設けられる。南区の屋台は昭和五八年に購入した。土曜日は午後一時に会所で屋台のお祓いを行い、二時から屋台の巡行と御輿の渡御が行われる。会所前の広場では子供のゲームが行われる。午後八時から会所前で盆踊り大会が行われる。日曜日は午前九時から屋台と御輿が区内を一巡してスーパーマーケットの駐車場に行き、四区合同のブッツケが行われる。午後一時に屋台・御輿が渡御し午後三時に終了となる。
 北区では、七月中・下旬の土曜日・日曜日に、北区公民館の庭を会所にして夏祭りを行い、会所には模擬店とステージが設けられる。北区の屋台は平成五年に天神坂から譲られた花屋台である。土曜日は、午前九時に会所開きを行い、屋台と御輿のお祓いをする。午前一〇時からと午後三時からの二回、約一時間ぐらい子供御輿と屋台が区内を巡行する。大人御輿は午後三時と七時に渡御する。日曜日は、午前一〇時から屋台が区内を一巡しスーパーマーケットの駐車場へ行き、ブッツケが行われる。一二時ごろに屋台が会所に戻り終了となる。
 天神坂では七月中・下旬の土曜日・日曜日に夏祭りを行い、会所には模擬店が出される。天神坂には昭和六年に地元の大工が作った花屋台があったが、その花屋台は北区に譲り、現在の屋台は平成五年に、宇都宮市徳次郎町の屋台を購入したものである。日曜日は午前九時に屋台のお祓いを行い、屋台が区内を巡行する。午後一時に大人御輿が渡御し、午後二時三〇分に子供御輿が渡御する。午後四時に阿久津小学校の金管バンドが天神坂の会所に来るので接待する。午後五時三〇分から中区の屋台と合流して中区の会所でお囃子の競演をする。午後八時に中区の屋台と別れて九時に終わる。日曜日は午前九時三〇分から屋台の巡行を行い、午前一〇時に北区の屋台と合流してスーパーマーケットの駐車場に行き四区合同のブッツケを行う。午後一時に大人御輿が渡御し、午後三時に終了となる。夜は子供花火大会が行われる。

図40 東町中区の屋台(宝積寺)


図41 東町中区の女御輿(宝積寺)


図42 東町中区の四つ囲め(宝積寺)


図43 宝積寺駅東地区合同夏祭りの屋台・御輿巡行図


図44 東町南区の屋台(宝積寺)


図45 阿久津小学校のブラスバンドのパレード(石末)


図46 東町北区の屋台(宝積寺)


図47 東町北区の子供御輿(宝積寺)


図48 天神坂の屋台(石末)


図49 宝積寺駅東四区合同のブッツケ(宝積寺)