①十九夜和讃 ②延生地蔵和讃 ③浮島地蔵和讃 ④西国三十三番御詠歌 ⑤二十三夜和讃
⑥二十三夜御詠歌 ⑦四国八十八箇所御詠歌
を唱える。次に、当番となった当家のために、
⑧火伏せ除け ⑨厄神除け ⑩盗賊除け ⑪難問除け ⑫お茶の礼
というまじないの和讃を唱える。当家の事情によって、お産がある時は、
⑬お産念仏
を唱え、子どもが亡くなったり、忌日供養がある時は、
⑭賽の河原和讃 ⑮忌日供養念仏
を唱える。また、組内に葬式があった時は、
⑯十三仏念仏 ⑰融通念仏 ⑱善光寺御詠歌
を唱える。このように、村落の講で人々が集まって、和讃を唱えるということは、神仏に対して、村落の安全を祈願し、当家の災厄を除け、死者の追善を供養するという、人々のさまざまな願いを表している。和讃が仏の讃歌であるばかりでなく、祈願とまじないの役割もはたしている。
図87 十九夜講の本尊如意輪観音(桑窪)
図88 二十三夜講の本尊勢至菩薩(桑窪)
図89 十三仏(亀梨)