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目次
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第五章 信仰
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第七節 講の集まり
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二 参詣の講
男体講
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八月一日の男体山の山開きに行くために、前日までに日光の中宮祠に到着した。歩いて行った時代は徳次郎や今市で一泊した。登拝は行(修行)であるので出産や葬式のあった家の者は登拝は行わず、兄弟で登ると勝ち負けがつくといって嫌った。中宮祠では日光二荒山神社の拝殿に参籠して身を清め、白装束になって男体山に登った。頂上で御来光を拝んで下山し、お札を受けて帰った。日光の土産として羊羹や葉唐辛子を買い、お札につけて配った。