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浄蓮寺

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 浄蓮寺は上高根沢の宿にあり、無量寿山阿弥陀院と号し、真言宗智山派である。本尊は阿弥陀如来・不動明王である。宝徳三年(一四五一)に恵海大和尚によって開山された。恵海は宇都宮氏の一族で、宇都宮持綱の菩提のために建立したという。かつては、宿の宝性院・正明寺、咲内の光明寺、西根の正観寺、神原の浄性寺の五か寺の末寺があり、檀家が四〇〇余を有し堂宇を備えていたが、嘉永五年(一八五二)に焼失した。その後は仮堂であったが、大正一一年に本堂を建立した。境内に宇都宮の鋳工戸室将監藤原玄蕃作の安永二年(一七七三)銘の銅造地蔵菩薩半跏坐像と銅鐘がある。