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妙福寺

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 妙福寺は亀梨にあり、台新田の中寺と呼ばれる。長栄山と号し、日蓮宗で、本尊は日蓮大菩薩である。鈴木隠岐守豊重が日蓮聖人に帰依して釈迦堂を建立して日蓮聖人の像を祭ったという。その地は現在地の西で石経塚がある。釈迦堂をもとにして、応永二三年(一四一六)に日金上人が開祖となり妙福寺が創立された。寛永四年(一六二七)に現在地に移転した。下亀梨組(七郎右衛門組)の檀那寺であった。弘化三年(一八四六)の台新田の大火で類焼した。寺宝に、元徳二年(一三三〇)と、乾元二年(一三〇三)銘の題目(法華経)板碑がある。この題目板碑はもとは地中に埋まっていて、そこを馬が通ったら馬が道から落ちたので掘ってみて見つかったものという。祖師像(日蓮聖人像)は、日法上人作の厄除けの祖師といわれる。一一月二三日に御会式を行う。