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量山寺

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 量山寺は亀梨にあり、台新田の上寺と呼ばれる。宝光山と号し、曹洞宗通幻派、本尊は釈迦如来・十一面観音である。天正元年(一五七三)に千本城主千本太郎の家臣鈴木右衛門重房の建立で、開山は宇都宮の成高寺一四世大安啓変である。上亀梨組(伝兵衛組)の檀那寺であった。明治一三年の台新田の大火で類焼したため、火除けとして豊川稲荷を勧請して本堂に祭った。境内に市の堀用水の開削に努力した宇都宮藩士山崎半蔵勝長の墓碑と市の堀開削三百年記念供養碑がある。