きみようちよらい おぼんとわ ほとけをまつる つきなれば あまたのほとけ まちうける
しちがつなのか きたならば せんぞぼさつが さきにたち あまたのほとけ ひきつれて
ながのどうじを あよみたつ みちわはつぽう あるけれど たかんどうろや のきどうろ
みかけてほとけ わかれくる かないいちどう おそろいで おぼんのしたく いたされる
②「西のこもりぢぞうそん」(太田西坪子守地蔵御詠歌)
一ばん こもりぢぞうそん ありがたや いちはおゝたの にしにつぼに たたせたもうわ こもりぢぞうそん
二ばん こもりぢぞうそん にしつぼの せいりぼりにわ しさいあり それなるために こもりぢぞうそん
三ばん こもりぢぞうそん さわりある しんぼりなるが そのために まつりをくのわ こもりぢぞうそん
四ばん こもりぢぞうそん しんぼりに さいなんありし そのために みなひとたちは こもりぢぞうそん
五ばん こもりぢぞうそん ごうなかに いまわひらけし せいりなる むかしわなかに しさいあるらん
六ばん こもりぢぞうそん ろくどうの みちをまもりて こもりそん これをまもれば あんじんなるらん
七ばん こもりぢぞうそん なにごとも なくてむびうで そくさいで ぢぞうのりゅやく のちのよのため
八ばん こもりぢぞうそん はぢめての しうさんありて こわたから こもりぢぞうを まもりあるらん
九ばん こもりぢぞうそん くがあらば こもりぢぞうを まもるべし ぢぞうのりやく あたいまします
十ばん こもりぢぞうそん とうくとも いちどはまいれ こもりそん こもりぢぞうの りやくあるらん
十一ばん こもりぢぞうそん さいなんも けのがしたまい ぢぞうそん せいりぼりにも あんしんである
十二ばん こもりぢぞうそん にぎやかな こもりぢぞうの めいにちで あまたのひとが さんけするらん
十三ばん こもりぢぞうそん みなさんも こもりぢぞうを まもるなら しょうこんしょうの けいをみるらん
十四ばん こもりぢぞうそん しんしんわ とくのあまりと ゆいながら めにわとまらぬ こもりぢそうそん
十五ばん こもりぢぞうそん かきわけて こもりぢぞうに さんけして りやくをうけて うれしなるらん
十六ばん こもりぢぞうそん このほりわ こもりぢぞうが あづかりて こもりぢぞうが もりをするらん
十七ばん こもりぢぞうそん うぢいより もうかのみちで なかみやわ ひがしにあたり こもりぢぞうそん
十八ばん こもりぢぞうそん からすやま うつのみやいの かいどうの とうりのふちで こもりぢぞうそん
十九ばん こもりぢぞうそん くもりなく ぢぞうのりやく ありがたや のちのよまでも まもりあるらん
二十ばん こもりぢぞうそん にしつぼの こもりぢぞうの めいにちで をみきとうみお そないあるらん
二十一ばん こもりぢぞうそん うちうちも かないそろうて ありがたや ぢぞうのりやく むびやうそくさい
二十二ばん こもりぢぞうそん さかりける ぢぞうのために まんぞくし かないあんぜん むびゃうそくさい
二十三ばん こもりぢぞうそん きぅようこそは こもりぢぞうの めいにぢで りやくをうけて かいるうれしき
二十四ばん こもりぢぞうそん しのびきて こもりぢぞうに さんけして ごりやくうけて かいるうれしさ
③「太田嶋坪ぢぞうそん」(太田島坪地蔵和讃)
きみうちうらい ありがたや あざわをうたの しまつぼに たたせたもう ぢぞうそん
まいわををらい うらにかわ おどうわざうと かわらぶき にじうようかが ごいんにち
おぢぞうさまの ごせいがん あまたのによにん たすけんと ひにちまいにち まもりをする
ごりやくありし おぢぞうさま おねがいかければ なにごとも おさつけくださる ありがたや
そくしんじうぶつ なむあみだ ゝゝゝ
図108 西国坂東秩父百番観音御詠歌(太田念仏講)
図109 供養念仏(太田念仏講)
図110 西国坂東秩父百番観音御詠歌帳目録(太田念仏講)
図111 供養念仏帳目録(太田念仏講)