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目次
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第六章 年中行事
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第一節 正月行事
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二 大正月
タナサガシ・仕事始め
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四日の朝、三が日間供えた供物を下げる。これをタナサガシ(棚さがし)といい、これらを集めて蒸したり、あるいは雑炊にして食べると病気にならないといわれた。
一方、この日は仕事始めの日ともいわれ、農家ではワラボッチやムシロ織などの簡単な作業を行った。なお、一般的には仕事始めを二日に実施しており、四日に実施するところは高根沢町の他に芳賀町など少ない。
また、この日は嫁が実家に里帰りを許された時でもあり、手土産を持参し実家に新客として出かけた。