一月七日は七草粥を食べる日とされる。ナナクサ(七草)とは春の七草をいったものであり、旧暦で実施していた頃は七草が採集できたが、新暦では寒の頃にあたり、七草は思うように手に入れることができず、セリ、大根、人参などで代用した。この七草粥には、餅を入れる家もあれば、大根飯と称して千切りにした大根を入れた家もある。
こうした七草を食べることについて、正月の御馳走を食べ過ぎて弱った胃を回復させるためだとする説が語られている。実際のところは、粥も御馳走のひとつであり、七日の神祭りの供物として作られたものと考えられる。