盆棚には、「盆にぼたもち お昼にうどん 夜は米の飯でトウナス汁よ」といわれるように、様々なご馳走を作り供え食べたものである。たとえば、一三日の夜はうどんや煮しめ、一四日はハランボンといい、先祖様が一番腹をすかせる日でもあるので、朝餅をつきアンコロモチにしたものを供え、昼はそうめんやうどん、夜は白米飯を供えた。一五日の朝は黄な粉餅、一六日の朝は小豆飯にそうめん、あるいはうどんなどを供えるといった家もある。ともあれ、毎日カワリモノを作り、その都度盆棚には供えた。
図20 ボンダナの供え物(太田)
図21 無縁仏への供え物(中阿久津)