一六日は先祖様を送る日である。オクリボン(送り盆)は、午前中に済ませるものだといい、早お昼で供えたものを下げると、線香、水、とともに盆の期間中供えたものをマコモゴザに包みこれらを持参し墓地に行く。墓地では水、供物を包んだマコモゴザを供え、線香を上げる。この時にガキボトケ(餓鬼仏)といって、里芋の葉にミヤゲダンゴ(土産団子)と菓子とを盛り、これを供物などとともに持参する。ただしこの餓鬼仏は、必ずしも墓地に持って行く家ばかりとは限らずに、墓地の入口に供える家もある。送り盆には、迎え盆に行かなかった家も行く家が多い。
また、墓地に行く際に送り火を焚く家も多い。焚く場所は家によって異なり、門口で松明を焚く家、墓地の入口で焚く家、火をともした堤燈を墓地に持って行き墓地に置いてくる家などがある。
墓参りが終ると早速盆棚を取り壊し、位牌を仏壇に戻す。