台風の来襲する確立の高い日はアレビ(荒れ日)として怖れられた。実りの収穫を間近に控え台風がきてしまっては、それまでの苦労が水の泡になってしまうからである。特に立春から数えて二百十日の頃は、台風が最も来襲する頃といわれ、風を鎮めるための風祭りを行う。各家では台風が来ないように、無事収穫ができるようにと神仏に祈願するとともに、赤飯を蒸し、煮しめを作り神仏に供えた。
旧暦でいうとこの頃は八月一日の頃でもある。八月一日をハッサク(八朔)ともいい、二百十日同様赤飯や煮しめなどを作り神仏に供え、収穫の無事を祈る祈願が行われる。