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目次
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第六章 年中行事
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第四節 秋から冬の行事
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二 収穫を祝う
エビスコ
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一〇月二〇日は秋のエビスコ(恵比須講)で、春の恵比須講と同じように恵比須・大黒天を神棚よりおろして飾り、その前に赤飯や白米飯、ケンチン汁、サンマや鯛などの尾頭つきの魚、財布、それにカケブナ(かけ鮒)などを供え収穫の無事を祝う。中にはお膳のほかに、縁側に米俵を積みその上に升に小銭を入れて供えた家もある。
農家では脱穀・調製などが終わらずに、したがって一月ないしは二月遅れて一一月二〇日、一二月二〇日に行ったという家も多い。