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目次
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第六章 年中行事
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第四節 秋から冬の行事
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三 冬を迎える
アブラシメ
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油しめは旧暦一一月一五日をいう。この日は菜種油を絞る日とされ、自家で菜種油をとっていた頃は、この日に菜種油絞りを行った。新暦で行事を行うようになると、一二月二五日を油しめの日とし、その年最後の油を用いた料理を作る日とされている。各家では昔も今もテンプラかケンチン汁を作り神仏に供える。寺渡戸の山本家では、大神宮の下にテーブルをおいて神主からいただいた御札を左に、真ん中にケンチン汁、右側にお神酒を供えて祝う。翌朝、大神宮の中に御神を入れるならわしがある。