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目次
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第六章 年中行事
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第四節 秋から冬の行事
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三 冬を迎える
カピタリ
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一二月一日をカピタリという。カピタリとは「川浸り」が訛ったもので、水神様の祭りを意味する。朝餅をつき、これを願い事をいいながら川に投げ入れる風習がある。この餅をカピタリ餅といっている。餅を遠く投げられるほど願い事が叶うとか、餅はカッパに供えるため、餅を投げ入れると子供たちが水難事故にあわない、あるいは川の中からひろい上げた餅を食べると風邪をひかないなどといわれる。