お腹の胎児を守り、無事に健康な子どもを出産するために、妊婦の行動や食事などについては多くの禁忌が言い伝えられている。
・油っぽいものを食べてはいけない。特に揚げるときの湯気にあたるとよくない。
・しょうがなど辛いものは食べてはいけない。
・梨、イカなどを食べると胎児が墮りてしまう。
・柿を食べると腹が冷えて流産する。柿の木の下を通るのもいけない。
・ナスビが下がるといって、ナスを食べてはいけない。
・二つ栗や二つ梨を食べると双子が産まれるので食べてはいけない。
・ウサギの肉を食べるとみつ口の子ができる。
・死んだ人を見てはいけない。見ると黒あざの子ができる。
・火事を見てはいけない。見ると赤あざの子ができる。
・葬式を手伝ってはいけない。どうしても手伝わなければいけないときには、小さな鏡を必ず映る方を外に向けて帯の中に入れておく。これは、火事のときにも効果があるといい、鏡が悪いものを反射してくれるのだという。