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名付け

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 名付けは、誕生から七日目のお七夜までに行なった。しかし、子供が生まれてから地震がおきないうちに名前をつけろといい、誕生するとすぐにカリナ(仮名)をつけるという習慣もあった。この仮名は正式な名前が決まってからも使われ続けることもあり、そのため成長してからも名前を二つ持っている人がいたという。
 名付けの方法は、近所の宮司に頼んだり宇都宮の二荒山神社までいって、名付けを頼むこともあった。神社では三つほど候補の名前が授けられ、その中から選んで決めた。その他、画数の良い字などを本で調べたり、先祖の名前を一字もらってつけるという場合もあった。
 名前が決まると、舅などに頼んで半紙に「命名○○」と子どもの名前を書いてもらい、それを神棚などに下げておいた。

図4 名前を神棚に下げる(石末 根岸家)