ビューア該当ページ
目次
/
第七章 人の一生
/
第三節 成人儀礼
/
二 成人式
〔成人式〕
623 ~ 623 / 766ページ
現在では一大イベントとなっている成人式の祝いは、古くから行われていた行事ではなく、昭和四〇年代頃から全国各市町村によって主催される大きな式典の形をとって広く定着していき、古くは徴兵検査がその役割を果たしていた。
しかし、裕福な一部の家では、二〇歳の祝いには赤飯をふかし、特に長男、長女へは親戚からは祝い金が贈られたので、カステラ一箱と重箱につめた赤飯などをお返しとして配ったという。