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枕飯

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 枕飯は枕団子と同様に死者がでるとすぐさま用意された。ご飯を炊くときには、普段使っている釜ではなく鍋を使って炊くものだとされ、ご飯が炊けると死者が生前使っていた茶碗に山盛りに盛った。
 まず、別の茶碗にご飯を盛ってそれを死者の茶碗の上に被せて大きな山盛りにしたという。なるべく大きな山盛りにしてやるもんだといった。ご飯が盛れたら、死者が使っていた箸を一本、そのご飯のてっぺんにまっすぐ立てて霊膳に供えた。