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目次
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第七章 人の一生
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第六節 葬送
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三 追善供養
三十五日
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三十五日には、この日も初七日と同じように葬式と同様のお膳を用意したが、呼ぶのは親戚などの身内だけだった。このとき死者の供養として、草履の底にボタモチをすりつけて裏を合わせ、それをウツギの杖や竹に結びつけたものを跡取りの長男が墓場にさしてきた。この日には特に、南京豆と餅米を炊いた白い赤飯を作るという家もある。