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上演の期日と場所

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 太々神楽の上演は、毎年二月初午と節分に行われる。二月初午の場合は、寺渡戸の長宮稲荷神社の初午祭に境内に特設された神楽殿で上演されるもので、一方節分の場合は上高根沢の安住神社の節分祭に行われるもので同神社の神楽殿で上演される。
 また二月下旬には町の福祉センターで、町内の老人会の人達に長寿を祈って披露上演することが最近では恒例行事として定着している。
 高根沢町では戦後の昭和三〇年代頃までは、初午に欠かせないものはシミツカリとダイダイといわれて初午の祭りには氏家町などの他町村にある太々神楽を頼んだりして、各集落の神社で太々神楽が盛んに奉納上演されたものだという。
 亀梨の量山寺では、境内神の豊川稲荷の初午祭に、芳賀町芳志戸の星宮神社太々神楽を、明治初期より百数十年にわたり奉納上演する伝続か現在もなお続けられている。

図4 節分祭での太々神楽上演(上高根沢 安住神社)


図5 初午祭での太々神楽上演(寺渡戸 長宮稲荷神社)


図6 長寿を祝って太々神楽の披露(町福祉センター)


図7 芳志戸神楽の奉納上演(亀梨 量山寺)


図8 上高根沢太々神楽衣裳図(左)猿田彦の狩衣と袴 (右)日本武尊の狩衣と袴