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〔おっかな渕〕

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   昔、鬼怒川の支流が豊かに流れていたころ、中阿久津の富士見坂下にあった大きな沼を、通称「おっかな渕」と言っていた。沼のほとりに生えていた大きな松の木に、これまた大きな青大将がいつもとぐろを巻いていたので、誰言うともなく「おっかな渕」と呼んだ。
(『高根沢郷土誌』・菊地重雄・野中祥司)


図4 今は田んぼになったが、大蛇伝説が残るおっかな渕のあと(中阿久津)