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目次
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第九章 言語伝承―耳の文芸―
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第一節 水と伝説
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三 おっかな渕
〔おっかな渕〕
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昔、鬼怒川の支流が豊かに流れていたころ、中阿久津の富士見坂下にあった大きな沼を、通称「おっかな渕」と言っていた。沼のほとりに生えていた大きな松の木に、これまた大きな青大将がいつもとぐろを巻いていたので、誰言うともなく「おっかな渕」と呼んだ。
(『高根沢郷土誌』・菊地重雄・野中祥司)
図4 今は田んぼになったが、大蛇伝説が残るおっかな渕のあと(中阿久津)